猫脚と言えば、ヨーロピアンテイストの家具や、アンティーク家具に見受けられる
特徴的な脚のデザインですが、果たしていつの時代から存在するデザインなのか
気になりますよね。
フランスではルイ15世、ルイ16世の時代(ヴェルサイユ宮殿を中心とするフランス貴族が最も栄えた時期)
に流行した、ロココ様式の代表的なデザインです。
ロココ様式とは、優雅でエレガントかつ女性的なデザインが特徴です。
現在ではロココ様式のデザイン=フランス的なクラシックデザインの代名詞と言えるほど
代表的なデザインです。
イギリスでは18世紀初頭、アン王女時代から流行が始まったそうです。
イギリスアンティークに猫脚が良く見られるのも納得です。
猫脚とは一般にテーブルや椅子、チェストなど家具の脚が、ネコの脚のように
優美な曲線を描くものを総称します。
室内家具のほかに、海外の映画などで良く見かける猫脚のついたバスタブが有名ですね。
猫脚は正式には『カブリオールレッグ』と言い、猫だけでなく山羊や羊、獅子や鳥などの動物も
モチーフに使われています。
実は・・・この猫脚のデザイン、もともとは中国の家具の様式であったそうで
それが西洋に伝わったそうです。
その時代、西洋では中国の美術様式が大流行し広まりました。
皆さんも一度は耳にされた事があるかもしれませんが、これを『シノワズリ』と言い
大変人気が出たそうです。
日本においては、西洋家具が入ってきた時すでに『猫脚膳』という
食器を置く為の御膳があったのですが、その脚が西洋家具の脚と似ていた為、
猫脚と呼ぶようになったようですよ。
現在のインテリアにもヨーロッパの宮廷を思わせる、優美でエレガントなデザインを
上手に取り入れて自分なりにインテリアを楽しみましょう。
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